カラカル
カラカルは、アフリカや中東、中央アジアなどに生息する中型のネコ科動物で、鋭い三角形の耳が特徴的な美しい動物です。この耳には長い黒い房があり、聴覚をさらに研ぎ澄ますためと考えられています。カラカルの名はトルコ語の「kara kulak」(黒い耳)に由来し、その名の通り、耳の裏側が黒く染まっています。
外見と体格
体長は60~90cmほどで、尾を入れると全長は1メートルを超えることもあります。体重は10~20kgで、しなやかで筋肉質な体つきをしています。被毛は黄褐色や赤茶色で、周囲の環境に溶け込みやすい保護色になっています。
カラカルは単独で活動することが多く、夜行性の傾向が強いです。主な獲物はウサギや小型の哺乳類、鳥類で、とくに優れた跳躍力を持ち、3メートル以上の高さまでジャンプして鳥を空中で捕らえることもあります。鋭い視覚と聴覚、機敏な身体能力を活かしての狩りは非常に巧みで、俊敏で忍耐強いハンターです。
カラカルはペットとして飼育できない
カラカルは野生動物であり、一般的に家庭での飼育は推奨されていません。一部の国ではペットとしての飼育が認められている場合もありますが、日本では特定動物のため、ペットとして飼育することはできません。
特定動物とは人の生命・身体等に害を加えるおそれのある動物のことで、トラ、タカ、ワニ、マムシなど約650種(哺乳類・鳥類・爬虫類)が対象となり、許可なく飼養又は保管することが
できません。
カラカルは絶滅のおそれのある野生動物
ワシントン条約規制対象種としてリストアップされている絶滅危惧種です。(附属書Ⅰアジアの個体群に限る。他の個体群は附属書Ⅱ)
カラカルが見れる動物園
よく知られた
参考:環境省 – 特定動物リスト