公園でボール遊びが禁止?キャッチボールもダメなの?
多くの公園では、ボール遊びに関して一定の制限がありますが、すべてのボール遊びが完全に禁止されているわけではありません。公園によってルールは異なりますが、基本的には他の利用者に危険を及ぼす可能性のある行為や、周囲の迷惑になるような遊びは控えるよう求められています。
ボール遊び禁止の理由
2004年、愛媛県今治市で11歳の小学生が蹴ったサッカーボールがゴール後方の塀を越え、オートバイに乗っていた80代の高齢者が転倒、後に死亡した事故が発生。この事故の民事訴訟が大きく報道され、ボール遊び禁止の契機となったと考えられます。
バットを使用する本格的な野球の練習や、十数人が集まって行う試合などは、多くの公園で禁止されています。これらは専用の野球場や運動広場といった施設を利用することが推奨されています。こうした規制は、公園を訪れるすべての人々の安全と快適さを守るためのものです。
要するに、公園でのボール遊びがすべて禁止されているわけではありませんが、安全と他の利用者への配慮が求められています。公園ごとのルールを確認し、適切な場所で楽しむことが大切です。
実はキャッチボールは禁止されていない?
公園利用者や近隣住民からの安全や騒音等への要望から、さまざまな禁止看板が設置され、公園は規制された空間というイメージが定着しています。
しかし、地方自治体の一部では、公園で制限されていたボール遊びが一部の公園で解禁された事例もあり、公園でのボール遊びの制限をめぐり変化が見られてきています。
また、神奈川県の横浜市や川崎市では、公式見解としてキャッチボールは規制されおらず、自由に利用でき、このような自治体も増えています。
キャッチボールやサッカーボールでのパスなどのボール遊びは他の利用者の迷惑にならないように、本格的に野球やサッカーをやる場合は学校や専用の施設で行うなど、良識をもって遊べればボール遊び禁止となるような事態は防げるかもしれませんね。
参考:
・横浜市 公園でキャッチボールをしていいですか。
・川崎市 公園でのルール作りのガイドライン
「ボール遊びは危険派」と「子供の遊び場をなくすな派」の鬩ぎ合い
ボール遊びは危険という意見は、小さなお子さんをお連れの方から寄せられることが多いようです。小さなお子様を安心して遊ばせることができないということは、確かに問題の一つではあるかと思いますが、一方で穿った見方をすれば、自分の子供に使わせてあげたいたいからボール遊びを止めさせたいという自分本位な意見としても見ることもできます。
子供の遊び場をなくすなという意見の人は、近隣の住民で直接迷惑を被っている人のことも考えずに、短絡的に遊び場が無くなってかわいそうだといっているようにも見えます。
私の子供のころを振り返ってみると、昔から野球やサッカーは公園でやるものではありませんでした。しかし、その線引きが難しいため、ボール遊び禁止となってしまったこともあるのでしょう。
公園でボール遊びをしていいかまとめQ&A
公園によってルールが異なりますが、まわりの人に当たらないよう、道路に飛び出さないようになど配慮できていれば、キャッチボールができるところが多いようです。ただし、硬式ボールなど当たればけがをする可能性が高いボールをしないようしましょう。
公園は自分たちだけが使う場所ではありません。ほとんどの公園ではバットを使用した野球やサッカーは禁止されています。広く占有して遊ぶような使い方は良識の観点からもス称されません。