冷蔵庫無料回収の落とし穴。正しい冷蔵庫の処分方法とは?

かつて電化製品の三種の神器と言われた家電製品の一つである冷蔵庫は、買い替えや引越しの際に古いものを処分する必要があります。

多くの人が冷蔵庫の処分方法に頭を悩ませる中、「無料回収」というチラシを目にすることがあります。しかし、こうした無料回収にはいくつかの落とし穴が存在します。

本記事では、冷蔵庫の無料回収の問題点と、正しい冷蔵庫の処分方法について詳しく解説します。

無料回収業者のトラブル

「無料回収」を謳う業者の中には、不法な手段で収益を得ようとする者も存在します。以下に代表的なトラブルを紹介します。

不法投棄のリスク

一部の無料回収業者は、回収した冷蔵庫を適切に処分せず、不法投棄することがあります。これにより環境汚染が引き起こされ、地域社会にも悪影響を及ぼします。不法投棄された冷蔵庫は、処分するために追加の費用や労力が必要となり、最終的には住民の負担となります。

追加料金の請求

無料回収を謳っていながら、回収後に高額な追加料金を請求されるケースもあります。「運搬費用」や「処理費用」として、当初の説明になかった料金が発生することがあります。業者の多くは、事前に明確な料金体系を提示しないため、利用者が予期せぬ支払いを強いられることになります。

悪質な不用品回収業者の見分け方

廃棄を前提とする場合は、一般廃棄物の許可を得ている業者かどうかが大前提です。

一般廃棄物業の許可は市町村ごとに発行されており、この許可を所持している会社だけが、ご家庭からでる粗大ごみを廃棄物として扱うことができます。産業廃棄物の許可で家庭のゴミは回収できませんので注意が必要です。

認可を取得するためのハードルが非常に高く、新たに参集しようとしても許可を取得することがかなり難しいため、許可を得ている評者であればまず安心です。

一般廃棄物収集運搬業の認可を得ている業者かどうかは、市町村のホームページ等で掲載されていますので確認してみましょう。

正しい冷蔵庫の処分方法

日本では、冷蔵庫は家電リサイクル法の対象製品です。この法律に基づき、冷蔵庫を適切にリサイクルするための手続きが定められています。以下にその手順を詳しく説明します。

購入店または新規購入店に引き取りを依頼 冷蔵庫を新しく購入する際、古い冷蔵庫を同じ店で引き取ってもらうことができます。多くの家電量販店では、新規購入時に古い冷蔵庫の引き取りサービスを提供しています。購入時に引き取りサービスの有無を確認し、必要に応じて申し込みましょう。

自治体の指定業者に依頼 自治体が指定するリサイクル業者に依頼する方法もあります。市役所や区役所のウェブサイトで、指定業者や手続き方法を確認できます。自治体によっては、リサイクル券の購入や手続きの代行サービスを提供している場合もあります。

メーカーのリサイクルプログラム 各メーカーのウェブサイトで、リサイクルプログラムの詳細を確認し、申し込み手続きを行います。リサイクル料金や回収方法については、メーカーの指示に従いましょう。

リサイクル料金の支払い

冷蔵庫のリサイクルには、メーカーや容量によって異なるリサイクル料金がかかります。この料金は、リサイクル券を購入することで支払います。郵便局や指定場所でリサイクル券を購入し、業者に引き渡す際に提示します。

その他の冷蔵庫処分方法

冷蔵庫がまだ使用可能な場合、中古家電として売却することも一つの方法です。目安として製造から7年以内であれば、冷蔵庫の状態やその製品の人気など市場価値があれば、廃棄ではなく買い取ってもらえます。

中古家電としての売却

リサイクルショップやインターネットのフリマアプリ、オークションサイトなどを利用して、冷蔵庫を売却することができます。

リサイクルショップ リサイクルショップでは、家電の状態や年式に応じて買い取り価格が決まります。買い取りを依頼する前に、冷蔵庫の清掃を行い、動作確認をしておきましょう。

フリマアプリ・オークションサイト インターネットのフリマアプリやオークションサイトを利用することで、自分で価格を設定して冷蔵庫を売却することができます。詳細な写真や説明文を掲載し、購入者に信頼感を与えることが重要です。

福祉団体やNPO法人 福祉団体やNPO法人は、家庭や施設での支援活動に使用するため、家電の寄付を受け入れている場合があります。寄付の際には、事前に団体に連絡し、受け入れ可能か確認しましょう。

冷蔵庫無料回収まとめQ&A

冷蔵庫の処分には、適切な手続きと費用が必要です。無料回収の広告には注意し、信頼できる方法で処分することが重要です。家電リサイクル法に基づき、正しい手続きを踏むことで、環境保護と資源の有効活用に貢献できます。また、中古家電としての売却や寄付、メーカーのリサイクルプログラムの利用など、多様な選択肢があります。冷蔵庫の買い替えや引越しの際には、ぜひ正しい方法で冷蔵庫を処分し、環境に優しい選択をしましょう。

無料で冷蔵庫を処分することはできますか?

8年以上経過している冷蔵庫を処分する場合、基本的には有料になると考えてください。無料の廃品回収業者はトラブルになる可能性が高く、一般廃棄物業の許可がある業者か、まず確認しましょう。

クラッチ編集部

役所や公的機関に関連した暮らしの情報サイトを運営しています。 どこに相談したらいいか、どこに問い合わせたらいいかなど、分かりやすくまとめた記事で情報発信を目指しています。

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