アダルトサイトの架空請求に焦らないで!ワンクリック詐欺撃退対策

インターネットを利用中に、突然アダルトサイトに誘導され、身に覚えのない高額な料金を請求される「架空請求」や「ワンクリック詐欺」のトラブルが多発しています。このような状況に遭遇しても、焦らず冷静に対応することが非常に重要です。

アダルトサイトに関する架空請求・ワンクリック詐欺の相談事例

アダルトサイトにおける架空請求やワンクリック詐欺の相談は多岐にわたりますが、共通して「意図しない高額請求」「個人情報の漏洩への不安」が挙げられます。以下に具体的な相談事例とその内容を挙げます。

年齢確認ボタンをクリックしただけで請求

アダルトサイトを検索し、年齢確認で「18歳以上」をクリックしたところ、高額請求画面が表示されたケースがあります。ゲーム関連サイトの広告をタップしてアダルトサイトが開き、「18歳以上か」の質問に「はい」と答えたら「登録ありがとうございます」と請求された事例も報告されています。無料と書かれたアダルトサイトで動画をクリックし、年齢確認で「18歳以上」を選んだら「購入完了」となり請求された例もあります。

誤操作による登録と請求

有料サイトのコンテンツ内容を確認しようと、年齢認証ページで誤ってダブルクリックしてしまい、すぐに会員登録が完了してしまいました。

すぐにメールで退会を申請しましたが、「すでにご入会いただいておりますので料金が発生しております。事務上の手続きなのでお支払いいただけなければ解約ができないことになっております」というメッセージが返信され、高額な料金が請求されました。

さらに、料金請求画面がパソコンを立ち上げるたびに表示され、消せない状況に陥りました。

退会申請のメール送信後にさらなる請求

高額請求された後、退会申請のために何度もメールを送ってしまった結果、料金の支払いを求められるメッセージが返信されてきた事例があります。

請求画面が消えない。料金の請求画面がパソコンを立ち上げるたびに表示されて消せないという相談も寄せられています。

これらの事例では、利用規約の同意や申し込みの意思表示がないにも関わらず、一方的に高額な料金を請求されるという共通点があります。

アダルトサイトに関連する架空請求やワンクリック詐欺の相談事例について、ソースから詳しく説明いたします。

有料サイトでの誤クリック

有料サイトのコンテンツ内容を確認しようと、年齢認証ページで誤ってダブルクリックしてしまい、すぐに会員登録が完了してしまいました。

すぐにメールで退会を申請しましたが、「すでにご入会いただいておりますので料金が発生しております。事務上の手続きなのでお支払いいただけなければ解約ができないことになっております」というメッセージが返信され、高額な料金が請求されました。

さらに、料金請求画面がパソコンを立ち上げるたびに表示され、消せない状況に陥りました。

いきなり「登録」となり高額請求

アダルトサイトで年齢確認ボタンを押した途端、料金請求画面が表示され、「消しても消しても同じ画面が現れてしまう。どうしたらよいのか?」という相談が後を絶ちません。

具体例として、画像をタップしただけでアダルトサイトに登録されてしまい、退会方法を尋ねるケースや、不当請求の解決に5万円必要と言われたが不審に思うケースが挙げられています。

これらの事例に見られるように、多くのケースでユーザーは「無料のつもりでアクセス」「年齢確認ボタンのクリック」「誤操作」といったきっかけで高額請求画面に遭遇しています。また、「個人情報の漏洩への不安」や「督促や裁判への恐怖」から、さらに情報を与えたり、支払いを検討してしまう心理が利用されていることが分かります。

その他

  • アダルトサイトを検索し、年齢確認で「18歳以上」をクリックしてサイトを開きました。
  • その後、小さい文字で書かれた内容がよく分からず、何かボタンを押すと、高額な請求画面が表示されました。
  • 「間違えた場合の連絡先」に電話を試みましたが、時間外で繋がりませんでした。
  • 架空請求なので無視して良いとは思うものの、心配になったという状況です。
  • アダルトサイトで何かのボタンをクリックしただけで、高額な料金を請求されました。
  • 退会申請のために、業者に何度もメールを送ってしまったとのことです。
  • スマートフォンでゲーム関連サイトを閲覧中に、誤って広告をタップしてしまい、アダルトサイトが開きました。
  • 「18歳以上か」という質問に「はい」と答えると、「登録ありがとうございます」という画面と共に料金が請求されました。
  • ワンクリック詐欺については知っていたため、すぐに画面を閉じました。
  • サイト側にはメールも電話もしていないものの、個人情報が漏れていないか心配になった事例です。
  • 「無料」と表示されていたアダルトサイトで、動画をクリックし、年齢確認で「18歳以上」を選択したところ、「購入完了」となり料金が請求されました。
  • 画面には「12時間以内にキャンセルする場合は電話をするように」と表示されていました。
  • スマートフォンでインターネットの怪しいサイトに繋がり、「18歳以上か」と聞かれ「はい」を選ぶと会員登録され、高額請求されました。
  • 怖くなってすぐにサイトを閉じ、履歴も削除しました。
  • 業者には電話もメールもしていません。
  • アダルトサイトのページで、会員登録の内容や金額が分かりにくい小さな字で書かれており、間違ってクリックしてしまったところ、99,700円を期日以内に振り込むよう表示が出た。
  • パソコンでアダルトサイトを閲覧中に「18歳未満」かどうかの認証をクリックしたところ、「登録されました。利用料は○○○○○円です」というダイアログが表示され、驚いた。
  • インターネット上でアクセスしたサイトの画面をクリックしただけで勝手に登録完了となり、料金請求が表示され、頭が真っ白になった。
  • インターネットでクリックした後、「会員登録されました。54,000円をお支払いください」というメッセージが表示された。後で確認すると、利用規約に小さな字で54,000円かかると書いてあったが、本当に支払う必要があるのか疑問に感じた。

基本的な対処法:無視が最も適切

アダルトサイトの架空請求に遭遇した場合、最も適切な対処法は、請求をきっぱりと無視し、何もしないことです。

  • 契約は成立していない。年齢の質問に答えただけでは有料契約に同意したとは言えず、規約に同意したり、申し込みの意思表示をしていないのであれば、契約は成立していないと考えられます。日本の「電子消費者契約および電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律」(電子消費者契約法)によれば、有料契約が成立するためには、事前に料金表示があり、利用者が入会内容と有料内容を複数回(最低2回)確認・承諾する必要があります。誤操作によるクリックの場合も、契約の無効を主張できます。
  • 個人情報は漏洩していない。サイトにアクセスしただけ、または年齢確認に答えただけでは、氏名、住所、電話番号などの個人情報は業者に知られていないと考えられます。画面に表示される個体識別番号(IMEI)やOSの情報は、通信時に自動でやり取りされるもの、または不安を煽るための偽情報であり、個人を特定する情報ではありません。
  • 絶対に業者に連絡しない。画面に表示されている電話番号やメールアドレスに「退会希望の方はこちら」「誤ってクリックした方はこちらへ連絡を」などと記載されていても、絶対に連絡してはいけません。連絡してしまうと、自ら個人情報を伝えてしまうことになり、迷惑メールやしつこい電話が増える可能性があります。
  • 請求画面を閉じる。高額な請求や期限が表示されていると焦りますが、利用者を不安にさせてお金を支払わせる手口です。慌てずに画面を閉じることが正しい対処法です。通常の「×」ボタンで閉じられない場合は、パソコンでは「Alt+F4」や「Ctrl+Alt+Delete」でタスクマネージャーを起動してブラウザを終了する、スマートフォンではブラウザアプリのタブを閉じる、または強制終了を試みてください。
  • 閲覧履歴、Cookie、キャッシュを削除する。画面を閉じた後も、再び請求画面が表示されるのを防ぐために、閲覧履歴、Cookie、キャッシュ情報を削除しましょう。

もし連絡してしまったら

もし、すでに電話やメールで業者に連絡してしまった場合でも、支払い義務はありませんので無視を続けてください。

  • 着信拒否設定やアドレス変更。業者からのしつこい連絡を防ぐため、電話がかかってくる場合は着信拒否の設定を行うか、非通知や知らない番号からの電話には十分注意してください。メールアドレスが知られてしまった場合は、迷惑メール防止設定を行うか、気になる場合はメールアドレスや電話番号の変更を検討しましょう。
  • 不正プログラムへの対応。請求画面が消えない原因として、不正プログラムがインストールされている可能性も考えられます。その場合は、セキュリティソフトを導入してウイルスチェックを行うか、すでに導入済みなら最新の状態に更新して悪意のあるプログラムを検知・削除しましょう。システムの復元や初期化も選択肢の一つですが、大切なデータのバックアップを忘れないようにしてください。

支払ってしまった場合の対応

もし、焦って料金を支払ってしまった場合は、二次被害を防ぐために迅速な対応が必要です。

  • 支払い停止・組戻しの手続き。クレジットカードで支払った場合はカード会社に、銀行口座で振り込んでしまった場合は金融機関に連絡し、支払い停止や組戻し(振込金の返却依頼)の手続きを行いましょう。
  • 「カモリスト」への注意。一度お金を支払ってしまうと、いわゆる「カモリスト」に掲載され、さらなる不正な請求を受けるなど、トラブルが深刻化するおそれがあります。支払うことによって、成立していない契約が追認され、契約が有効となる場合もあるため注意が必要です。
  • 延滞金の上限。もし、請求を無視していると「入金が遅れたので多額の延滞金が請求される」といった連絡が来ることがありますが、消費者契約法により年利14.6%が上限とされています。それ以上の延滞金を請求する事業者は悪質業者と考えられます。

相談先

アダルトサイトに関するトラブルは「恥ずかしい」という気持ちから相談しにくいと感じるかもしれませんが、一人で抱え込まず、適切な窓口に相談することが解決への第一歩です。

  • 消費生活センター。全国の各自治体に設置されており、アダルトサイトの利用に関するトラブルについて情報提供や解決に向けたアドバイスをしてくれます。どこからでも市外局番なしの「消費者ホットライン188(いやや)」に電話をかけると、最寄りの消費生活センター、または国民生活センターにつながります。相談費用は一切かかりません。
  • 警察のサイバー犯罪相談窓口。ワンクリック詐欺は刑法上の詐欺罪にあたります。個人情報が漏洩したり、料金の支払いをしつこく催促されたり、脅迫されたりするような場合は、速やかに警察に被害届を提出しましょう。請求画面やメールのスクリーンショット、アクセスしたURL、振込先の口座番号など、証拠となり得るものを準備しておくとスムーズです。警察は口座凍結の申し入れも可能です。
  • 弁護士。消費者トラブルに詳しい弁護士に相談することで、法律に基づいた適切な対処法のアドバイスが得られます。特に、すでに料金を支払ってしまい、そのお金を取り返したいと考えている場合や、業者からしつこい請求を受けている場合に有効です。
  • IPA(情報処理推進機構)。請求画面が消えない場合の復旧方法については、IPAのウェブサイトも参考にできます。

予防のための注意点

このようなトラブルに遭わないためには、日頃からの対策が重要です。

  • 怪しいサイトにはアクセスしない。検索結果、迷惑メール、SNSのDMに送られてくるリンク、ウェブサイト上の広告など、様々な経路から危険なサイトに誘導される可能性があります。心当たりのないホームページや不審なポップアップ広告には安易にアクセスしないようにしましょう。
  • 利用規約をよく読む。無料と書かれていても別の有料サイトに接続されることがあるため、安易にボタンをクリックせず、利用規約や料金の表示をしっかりと確認することが大事です。
  • セキュリティ対策サービスを活用する。セキュリティアプリやソフトを利用することで、危険なサイトへのアクセス時に警告が表示され、詐欺に巻き込まれるリスクを軽減できます。

架空請求の多くは、利用者の不安な気持ちや「恥ずかしい」という心理を利用した詐欺です。冷静に対応し、一人で悩まず専門機関に相談することが、被害の拡大を防ぐ最も確実な方法です。

クラッチ編集部

役所や公的機関に関連した暮らしの情報サイトを運営しています。 どこに相談したらいいか、どこに問い合わせたらいいかなど、分かりやすくまとめた記事で情報発信を目指しています。

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